手洗いをしっかりしよう!Japaaan

史上初!織田信長らが魅了された天下第一の名香「蘭奢待(らんじゃたい)」の香りがついに初公開!

史上初!織田信長らが魅了された天下第一の名香「蘭奢待(らんじゃたい)」の香りがついに初公開!

6月14日(土)から大阪歴史博物館で開催される特別展「正倉院 THE SHOW—感じる。いま、ここにある奇跡—」にて、おそらく日本で一番有名であろう香木「蘭奢待(らんじゃたい)」の香りが、展示会場で初公開されます。

正倉院宝物として保管されている「蘭奢待」。宝物名は「黄熟香(おうじゅくこう)」。長さ156.0㎝、重さ11.6㎏。東南アジアに分布するジンチョウゲ科アクイラリア属の木の切り株などに樹脂や精油が沈着してできた香木で、いわゆる「沈香(じんこう)」です。

織田信長をはじめ、足利義満・義政など、その香りに魅了された時の為政者が、天皇に許可を乞い、その一部を切り取ったことで知られ、「天下第一の名香」と呼ばれてきました。

謎に包まれてきたその香りについて、正倉院事務所では2024年度から、高砂香料工業株式会社の協力のもと、正倉院に以前から保管されてきた、蘭奢待の「脱落片(だつらくへん)」を使用し、成分分析などの詳しい調査を実施してきました。

そして、その成分分析の結果と、香りを嗅いだ調香師の研ぎ澄まされた感覚によってよみがえった、蘭奢待の香りを公開。会場には再現した香料の入ったガラス容器を設置。カバーを取って香りを楽しむことができます。

特別展「正倉院 THE SHOW」

蘭奢待の香りが公開される特別展「正倉院 THE SHOW」は、「愛 美 紡ぐ」の3つの視点から“奇跡の宝庫”正倉院の背景にあるさまざまなストーリーを紐解きます。

宝物を360度からスキャンした高精細な3Dデジタルデータに演出を施した展示では、宝物の細部や質感をリアルに感じることができます。また、正倉院事務所が研究・製作を進めてきた「再現模造」を、最新のデジタル制御による映像・音楽・照明との組み合わせで展示することにより、正倉院の世界に没入できる新たな鑑賞体験も提供。
※正倉院宝物実物は展示されません。

織田信長が熱望した香りをぜひ、本展会場で楽しんでみては?

特別展「正倉院 THE SHOW —感じる。いま、ここにある奇跡—」は、2025年6月14日(土)~8月24日(日)の期間、大阪歴史博物館(大阪市中央区)で開催されます。

2025年9月20日(土)~11月9日(日)の期間、上野の森美術館(東京都台東区)での巡回展も予定されています。

 
 

RELATED 関連する記事

 
OSZAR »